赤ちゃんの発達とフェルデンクライス その2

  • 2014.05.29 Thursday
  • 12:54
 
以前、赤ちゃんとフェルデンクライスについて書きました。

   (『赤ちゃんの発達とフェルデンクライス』)

赤ちゃんとレッスンをしていると
色々なことがあります

前にセルフイメージについて書いたことがあるのですが、
   (アートとフェルデンクライス

運動機能の獲得は、自己イメージに大きな影響を与えます。


彼女は、おっとりした1歳の女の子で
少し興味を持ったものでも、手の届かないところに置かれてしまうと
「まぁ、いいか‥」という感じでした。

どうしたら、興味をもって前に進んでくれるのかな‥と
キラキラしたビーズで作ったものとか
さわるとシャカシャカした感触のカラーセロファンや
ヒラヒラした物とか
色々用意してみたけど、‥いまいちだった。

ところが 最近、彼女は独自の方法で前に進むことを覚えたのです!

そうしたら、好奇心や、欲求がどんどんあふれてきて、
笑顔もすごく増えた。
彼女にとって、自分を取り巻く世界が大きく変わったのだと思う。

きっと今までは、少し離れた所にある物を見たときに、
自分が 「そこへ行くことができる」 という自己イメージが全くなかったのだと思います。

今、彼女のセルフイメージが変化して、
興味をひかれた物のところに
自分の力で行くことができるのだと知っている。
すると、好奇心もふくらんでくる。

私は今まで、好奇心や興味が行動を起こす原動力になるのだと思っていたけど、
逆に、行動できる能力が、好奇心を生み出す力になることもあるということが
とても興味深いと思いました。

動きのレッスンの大切さを、再認識しました。

周囲が期待している、四つん這いのハイハイではないけど
そうやって前に移動するために
彼女なりの試行錯誤や工夫がいっぱいあっただろうことに、賞賛をおぼえます。


今、3人のダウン症の一歳のお子さんたちを見させていただいていますが、
私はダウン症などの専門家ではありません。

私はフェルデンクライスメソッドのプラクテイショナーですが
学んだのは、大人の方にするレッスンで、
赤ちゃんの発達に関する専門家でもありません。

外国から来た先生による
脳性マヒなどの障害を持ったお子さんのレッスンを見学したことはありました。

友人のお子さんがダウン症だと聞いて
フェルデンクライスのお話をしたら
ぜひやってみたいと言っていただいて、
最初はまだ6ヶ月でちっちゃかったけど☆
赤ちゃんとのレッスンが始まりました。


フェルデンクライスのレッスンを
ベビーマッサージのようなものだと思う方もいらっしゃいますが、
マッサージをしているわけではありません。

フェルデンクライスメソッドは、学習です。
動きのレッスン
脳のレッスンです。

色々な要素がありますが、
私が、赤ちゃんのレッスンに有効だと思うのは
『脳の中にボディマップを作る』 ということです。

体の、普段よく使っているところや、
よく意識を向けているところは、脳の中で領域が広くなり

逆に、あまり意識せず使っていないところは、領域が狭くなります。

ふだんよく使っている手の指の感覚はハッキリしていますが
足の指の感覚は、ボヤ〜っとしていますよね。
脳の中で占めている領域の広さや精度が違うのです。

一般的に、手や顔や、
喋ったり 物を食べたりして頻繁に使う口や舌は、領域が広くなります。

ピアニストの人だったら、指の領域が大きくて繊細でしょうし
声を使う職業の人は、のどや発声器官の領域が発達しているでしょう

そんな脳の中の身体地図、ボディマップとよびます。
それは、1人1人の生活によって変わってきます。

ダンサーの人は、より細かい部分を知覚する繊細で精密な地図を持っているでしょうし
いつもゴロゴロしてほとんど体を使わないと、
境い目のハッキリしない、ぼやっとした貧相な地図になるでしょう。


先日読ませていただいた ダウン症のお子さんをもつお母さんのブログで
「インプット」という言葉を使われていました。

早い時期から赤ちゃんにいっぱいさわってあげることで
インプットととなる刺激を与え続けたと書いてありました。

まさに、その通りだと思います。

触れられると、そこに意識が向き、
脳のその部分が活性化します。
そして、ボディマップが作られていきます。

自分の手が触れているもの
振るとシャカシャカ音がして
目にうつっているきらきらした
舐めてみると、ひんやりつるつるしていて‥

触覚、視覚、聴覚、嗅覚を 総動員して
脳の中で1つに統合されて
手にしているおもちゃを 『認知』 する。

そうやって、五感のいろいろな経験を
脳にインプットしてあげるのも大切だと思います。

フェルデンクライスは
触れるということこと自体も重視しますが
主には 骨格の「動き」のインプットです。

こんな風に 背骨をねじったり曲げたりできるんだょ
と、動きの経験を脳にフィードバックしていく。

たくさん触れて、たくさん動くことで
脳のボディマップが豊かになる。


やはり1歳の男の子のことなのですが
立った時に、足の指を内側に巻き込んでしまって
足の裏が地面にぺたっとつきませんでした。
それは、自分で意図的にやっているのではなく
どこかに力を入れた時に、無意識に足の指も一緒に力が入ってしまうのだと思います。

足の指を1本ずつ
曲げたり伸ばしたり、くるくる回したりしていたら
そのうちに、熱心に自分で足の指を手で触りだしました。
私にふれられるのと、自分でふれる時の感覚の違いも楽しんでいるようでした。
今までも、よく足の指にはさわっていたのですが
こんなに興味を持ってくれたのは、この時が初めてでした。

なんと、他の子の足までさわってあげていました。

その後で立ち上がった時に
一時的な事かもしれませんが
ちゃんと足の指がぺたっと床についていました。

自分の 「足の指」 を発見して、
脳の身体地図に書き込まれようとしているのかもしれません。

今まで、自分のコントロール下になかったところが
自分の体なのだということがはっきりして
コントロールできるようになっていくのではないかな、と思います。


私にとっては、赤ちゃんのレッスンはまだまだ試行錯誤
実験中みたいな感じですが‥。

色々なことを学ばせてもらったり
めちゃくちゃかわいい笑顔でなごませてくれる
素敵な時間でもあります。

       フェルデンクライスについての詳細はこちらをどうぞ
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